名古屋第一回公演を終えて。花火のような2日間の話。(3/3)

名古屋第一回公演を終えて。花火のような2日間の話。(3/3)

こんにちは。
劇団ながらびっと代表の森永です。

さて、名古屋公演を振り返ってのブログ、今回がラストになります。

これまでのブログでもお伝えした通り、今回の公演をやり切った事は劇団として大きな意味を持つものでした。
気持ちが熱いうちに、一気に振り返っていきたいと思います。

それぞれの葛藤を乗り越え、遂に迎えた本番!!
あとはやりきるだけ!!と言いたい所ですが、まだこの時点ではそれぞれの演者に葛藤はあったと思います。

事実、劇場に入ってから本番までの隙間の時間、なんだったら本番と本番の間ですら細かな修正や変更は沢山ありました。

でも、やっぱエンタメはお客さんありきなんです。あの空間は、お客さんがいて完成する。

ちらっと見える笑顔、笑い声、拍手、鼻をすする音。
そして上手く行って楽屋に戻り、客席に聞こえないようにする小さなハイタッチ。

あともうひと超え!もう一歩!!
ずっとあった歯痒い何かが、ビタッと噛み合うような。

僕は本番中はずっと楽屋にいて正直声しか聞こえてこないんですけど、みんなが楽しんで演じているのが声だけでもハッキリと伝わりました。

このライブ感。これぞお芝居。
そんな一体感が、確かにあったように感じました。

ちなみに余談ですが・・・
僕もちゃっかり出てました。笑

先代の店長と、エピローグでお客さん役として2回。
初演時は僕が店長役だったわけですし、リアル先代店長ですわ。笑

ちなみに出る経緯にも、ちょっと愛のあるお話がありましてね。

元々リーダーpisakiは、ちょっとでもいいから僕も一緒に舞台に立って欲しいと言ってくれてました。
ただ当日は人手も足りてないだろうし、音響は俺がやらないとって言ってたんです。

そしたらpisaki
「じゃあ私が音響スタッフを見つけてくるから、そしたら出てくれる?」

って交渉してきてくれたんですね。

くぅーーー!!

その時は照れて「全くもぅ〜」とか渋々な感じで言ってましたが、
そんなのね、嬉しいじゃありませんか。笑

というわけで出させて頂きました。

「渋いヒゲ」が特徴の役なので、Amazonでつけ髭48個入りの買って、
どれ付けようかな〜ってルンルンで楽しんでましたわ。へへ!

・・・絶対買いすぎた。笑

ちなみに余談の余談ですが、僕を表舞台に立たせるためにオファーされた音響の加藤 千広君。
通称ファンキー君。

彼ね。めっちゃいい奴なんです。

本番1ヶ月前からずっと稽古に顔を出してくれて、こっちの注文に即座に対応してくれたり、なんなら曲の編集とかもやってくれて。

明らかに愛が溢れてるんです。
本番直前には、演者一人一人に客観的なアドバイスをくれたり。
そんなん全員好きになるやん。っていうナイスガイ。

舞台美術・監督の池戸 宣人さんをはじめ、異色unit〜俺たちの戦いはこれからだ。〜の皆さん。
音響の杉本 あかねさん、劇場の管理人さんなど、多くの方から支えられ、力を借りて公演成功に至る事ができました。

大勢の人を借りて、膨大な時間をかけて、たった100分の時間に凝縮する
尊いです。
びっくりするほどコスパは悪いですけど、だからこそ何にも変え難い瞬間的な喜びもあるんです。

この瞬間を味わう為に、3ヶ月間何度も何度も繰り返して練習してきたんだなぁと。
いや、会場を抑えたり、準備期間を考えると約6ヶ月間ほど。

ちょっとした旅が、終わったような感覚です。

良き旅出したね。

あ、それで肝心なお客様の反応ですが
ぶっちゃけすこぶる良かった。笑

エンターテイメントなんてものは、良いと思った人もいれば、うーんと思った人も必ずいるでしょう。
アンケートには目玉が落ちるほど嬉しい言葉が溢れていますが、そもそもダメな事を書く人は滅多にいない。
それは仕方ない。もちろんわかってます。

でも、誰かの心に刺さったのは、疑いたくない事実だと思ってます。
そういう空間や時間を作れた事はとても誇らしいです。

さて。
これまでの公演と大きく異なった「試み」の3つ目。

それは「新しい場所」で開催したという事。

これまで大阪でやってきた客層と、当然のように全く違いました。

「名古屋でやってくれてありがとう。」

そんな光栄な言葉を沢山もらえました。

名古屋も大阪も、行こうと思えばそこまで遠くないと思います。
でも「気軽」に行ける距離ではやっぱりない。
観劇にしても出演にしても、県をいくつも跨ぐ距離は諦める大きな理由になります。

だからこそ、名古屋という新天地で開催し成功した事はとてつもなく大きい。
新たな出会いが生まれる大きな大きな橋がけになりました。

既に「次は出演したい!」という声もちらほらと。

 

・・・というわけで。
ここでお知らせでございます。

じゃじゃん!!
ながらびっと名古屋第2回公演、やるみたいですよ!!!!
次回もpisakiちゃんが腹を括ってくれました。笑

開催は2025年3月1日〜2日
会場は千種文化小劇場

千種文化小劇場 | 名古屋市文化振興事業団

名古屋市千種文化小劇場 | 子供とお出かけ情報「いこーよ」

いや、会場でっけーーーー!!!
今回の劇場の倍はありますね。
ていうか円形・・・?
いやいや、さすがに円形でやるのはハードル高いから座席は何か工夫するかも・・・

アクセスもかなり良いようです。
めっちゃワクワクです。

そして!
出演者は9月頃に募集予定。(オーディション有)
いえーい!!

どんな演目やるか、どんな公演になるか。
1年後をお楽しみに。

 

最後に、名古屋での開催は、3年前にあった名古屋0期から始まった大きな挑戦でした。

コロナで中止になり、志半ばで断念を余儀なくされた時、沢山苦い思いをしました。
0期に参加を決めたメンバーの中には、今回リベンジを果たせた人もいれば、結局タイミングが合わず出演できなかった人も何人かいます。

正直本当に悔しかった。ていうか今でも悔しい。
でも今回そのバトンを受け継ぐことができで、そしてまた次に繋げる事ができるようで、僕は繋がっているんだなと感じました。

名古屋での活動がどこまで行けるかわからないけれど、これからも頑張ってバトンを繋げていけば、きっとまたタイミングが訪れると思いたい。
また一緒に舞台に立てる日が来ることを楽しみにしています。

今後も大阪も、名古屋も、劇団ながらびっとを何卒よろしくお願い申し上げます!

劇団ながらびっと 代表
森永健太郎

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