【まくマカ裏話シリーズ③】脚本作りで大切にしていた事

【まくマカ裏話シリーズ③】脚本作りで大切にしていた事

さて「まくマカ」裏話シリーズその③!!

今回は脚本を作る上での裏話です。

一体ながらびっとのお話はどうやって生まれているのか!?

 

まず今回に限らず、「ながらびっと」のお話を作る上で僕が大事にしたい事は

 

・悪者(嫌われ者)を作りたくない。

・健全である

・笑ってみれる

・わかりやすい

 

というもの。

今回「よし!題材は探偵ものでいこう!」と決めたのはいいものの、この時点で

 

・犯人も愛されたい。

・殺人とか恐ろしい事件は嫌

・事件自体が愉快でありたい

・トリックは複雑になりすぎない

 

という制限があり、「あれ、探偵もの無理じゃね?」と悩んだ記憶があります。笑

でもやってみたい!という気持ちが先行し、文字通り見切り発車で出演者を募集しました。

 

もちろん募集の段階でなんとなーく作品の舞台や、事件内容はぼんやり決めていったんですが、いざ始まると全く別物になりました。

ちなみにオーディション時、みんなに配布したあらすじ(原案)がこれ。

作品内容(仮)

花火大会が良く見えるで有名なホテルのラウンジで、「失くし物をしてしまった」という小さな事件が起きる!

その事件を解決しようと現れた自称探偵の「甚太」とその助手の「もも」。

彼の推理力はお世辞にも良いとは言えず、勘違いが勘違いを呼び、周りの人を巻き込み、やがてメインの花火大会の開催危機に発展する。

果たして甚太は事件を解決できるのか!?花火大会の行方は!?

甚太とその助手(この時は”もも”という役名)のみがおりましたが、全く別のお話に。
これはこれで割と展開も考えていたのですが、まあタイミングってやつですね。おそらく二度とやりません。笑

 

オーディションをしてみてみると、事前に考えていたものを放り投げ、こうしたいああしたいという思いが生まれます。

特に初参加組は新鮮というか、「なーるほど、こういうキャラね」と沢山妄想しました。

「このメンバーが最も活きる作品にしなければ!」そんな覚悟で挑みました。

 

ちなみにオーディションを見たときの印象はたしかこんな感じ。

 

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リノ …存在感があって、ものすごいグイグイいくのに不思議と品がある。

→わがままな大女優。

 

白石 …勢いでいくおバカな弟キャラ。そして憎めない。

→無自覚な犯人

 

小吉 …これから何色にでも染まりそうなフレッシュなのに、芯があって曲がった事が嫌いそう。

→憧れが強い新人劇団員

 

山田燻製 …自分に制限をかけず、やりたいことに素直。

→ハンデがあってもやりたい事をやる劇団員

 

はいじ …元気いっぱい永久のおてんばガール。自分にとって大切なものをずっと内に秘めている。

→1つ1つ丁寧に手作りする、小さなお弁当屋。

 

青木 …どんよりした空気をいい意味で感じず、周りを和ます雰囲気。

→周りが騒がしくても犬しか興味ない、末っ子気質の劇団員。

 

久保 …クールなのに内側メラメラしてそう。群れない。姿勢がいい。

→野心のある劇団員。

 

橋本 …引っ張るタイプでも、引っ張られるタイプでもないバランスが良い次女キャラ。純粋な印象。

→中2な恋愛してるバランサー

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もちろんあくまで僕個人の印象です。

実際にその人がそうなのかどうかは知りません。笑

まあ数分のオーディションで見極めるなんてこれくらいが限界。

 

作品の舞台である「劇団の舞台裏」にしたのは、リノと小吉の「大女優」と「新人」の対比を見せたかったから。

 

また白石君の「憎めないキャラ」ってものすごい貴重で、犯人なのに許せちゃうっていう絶妙なバランスを持っていたと思います。オーディション時に「よし、犯人はこいつだ」って決めた記憶が。笑

 

こんな感じで、パズルのように、メンバー全員がカチカチとハマって作品が組みあがっていく感じが好きで、また目指したい所でありました。だからアンケートで「皆さん主役みたいでした!」というお言葉はとても嬉しい。

 

千秋楽のカーテンコールでも話させて頂きましたが、まさにメンバーが決まってから、台本の1文字目を書きました。

このメンバーでなければ、このお話は書けなかったと思います。

もし今回のお話を楽しんで頂けたのであれば、それは良いメンバーに恵まれたという事です。

 

さて、要である謎解き要素は、いかに笑いの中に事件のヒントを隠すが今回のテーマであり、

答えを明かしたら「なーんだそういう事。笑」くらいのバランスを狙ってました。

ゴリゴリの推理ものや、複雑すぎては「ながらびっと」らしくないんじゃないかと。

 

やりたいのはやっぱり、コメディなんで。

 

ただそのバランスが難しく、アンケートを読み返すと「一瞬でわかってしまった」という声もあり、今後の課題ではあります。

あと、個人的には「くだらない事」に大騒ぎする感じが好きで、馬鹿馬鹿しい事に全力で翻弄される大人達っていうのをやりたかったっていうのもあります。笑
変な人間臭さみたいな、なんか身近な感じにしたいというか。。。

 

…とまあ、書き出すとまだまだ出てきそうなのでこの辺で!

 

最後に、ながらびっとの作品コンセプトは

「笑って、泣けて、ハッとする」この3つです。

まだまだ笑いも感動も、メッセージも、どれも至らないでしょうが、バランス良く伸ばしていければなーと。
その先に「ながらびっと」らしさみたいなのが出てくるんじゃないかと!

今後も出演してくれる仲間と共に、色んなお話を書ければなーと思います!

次回作も是非お楽しみに!

 

 

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